営業力開発誌

OUR PROPOSAL

最新号

■選択ファクター「小義名分」

高額なものを買う時、今まで持っていなかったものを買う時…。こういう理由で必要だから買うという大義名分を自分の中で求める。この「大義名分購入」の反対には、「衝動買い」がある(もちろん、大義名分を一瞬で考えての衝動買いもあるが)。ただ、最近、あまり「衝動買い」という言葉を耳にしない。 インターネットの普及により、事前に情報を得てから購入することが増え、衝動だけで購入することは少なくなってきたことが背景にあると思われる。一方で、web ストアが浸透し、「ポチる」という買い物行動が増えている。英語では「Purchasewith one click」という「ワンクリック」という行動で表現したり、 「Click-happy」という気持ちで表す表現があったりする。「ポチる」時には、ネットに掲載されている口コミやレコメンド、商品特徴などを見た上で、小さな買う理由(必要性だけでなく、気持ちがhappy になるという理由なども)があって、選んでいる。 求めているわけではないけれど、知らず知らずのうちに、「小義」のもとに選んでいることも多い。「大義」までは必要ないけれど、ちょっと選ぶ理由「小義」は重要な選択ファクターになってきている。本稿は2023 年のヒット商品を中心に考察をしているが、どの商品 にも「小義」を感じる部分が散りばめられている。「ちょっと小さな幸せ」は、日常生活でとても重要であるから。


営業力開発 2024 Vol.1 No.245

外向き志向の高まりがもたらす消費
2023 〜 2024 年 生活者の商品選択トレンド
■ヒット商品事例
次々に萌芽した「ChatGPT」関連サービス
資産運用業界に新風を吹き込む「SBI ラップ」

ソロキャンプ専門ブランド「AND MYSELF」
国内初の新技術で効果を引き上げるAI 美顔器「HAKEI」

男性にも持ち歩く習慣を提案する晴雨兼用傘「Wpc.IZA」
塗り直しのニーズに応えた「ビオレUV 瞬感ミストUV」

世代を超えて支持を集めるコンテンツ
ライブ感や具材バリエーションの豊富さが魅力の「コッペパン

■JMR 戦略ケース研究会 特別シリーズテーマ
ファンに愛され続ける戦略
ファンベースカンパニー 長く支持され、愛されるための「ファンベース」
サンリオ Sanrio+(サンリオプラス)で進める顧客理解